障がい者施設紹介

アトリエアール

No. 28

アトリエアールさんにお邪魔しました。北5条手稲通りに面した1階に市民生協の入ったビルです。田邊代表は元山の手養護学校に勤め、30年ほど前から子どもたちに工芸を教えるためにアトリエアールを開きました。最初は福祉予算も出ず、持ち出しで苦労をしたようで、今でも色々な苦労があるようですが、技術の習得に一生懸命な生徒さんをみると、その作品に満足することなくより良い作品をつくることとに生きがいを感じて苦労を友(伴)?に作成に意欲的です。

Q1. 作業所の区分・利用者数は?

A1.

心身障害者・・・知的障害.心臓疾患.筋ジストロフィー.透析.精神障害・・・その他です。利用者数は16名定員です。入院とか、病欠が多くなかなか全員はそろいません。

Q2. モットー・目標は?

A2.

製品を大事にするのではなく、個人を大事にし、甘えないし同情売らない、一般の企業と同じレベルになることが目標ですが、お情けではなく商品を買ってくれた人には大事に長く使ってほしいと思いますが、ここでは、『自分で自分の個性を見つけ伸ばす』その手助けをするだけです。

Q3. 現在行っている業務は?

A3.

金属工芸、七宝工芸、木材工芸、皮革工芸、手芸ですね。材質の違うもののコラボも試みています。
知らないものの強みでしょうか、金属と革、木材と革で作品を作っています。

Q4. 職員が心がけていることは?

A4.

固定概念、規定概念をもたない、常に対等に考え大事にする。
職員から押し付けないで、個人の趣味、生活の中から個性を引っ張り出すようにしています。

Q5. アピールポイントは?

A5.

仲間の仲が大変良い、絶えず笑い声が響いています。皆で持ち寄ったおやつを食べるのも和気あいあいと皆で食べるからなおさら美味しいんですね。

Q6. 欲しいと思っている業務は?

A6.

金属工芸、七宝工芸の記念品とか注文ですね。結婚式の引き出物とかあればね~

Q7. 今までの業務で良かった、思い出の業務は?

A7.

国体の記念品作りが、高収入で作った喜びも大きく良かったですね、後は、私立高校の壁画を頼まれ謝礼がアトリエアールの運営費に回せて良かったことですね。昔は市の補助はありませんでしたから。

Q8. 今までの業務で失敗したことは?

A8.

失敗するから成長するので、何事も失敗とは思いません。子どもがナイフで鉛筆を削る、失敗して血が出ると痛さから気をつけるようになりますし、他人にもナイフを振りかざさないと思います。痛さを知っているからね。
失敗は糧になると思います。アトリエアールでは、どんどん失敗をして、考えてもらうようにしています。

Q9. 今後の活動方針は?

A9.

現在は、希望していた地域活動支援センターとして運営しており好きな事をやりながら、それが生活の糧になれば良いと思う。
ここは、物作りの基本が覚えられますが、1つにこだわれば、その知識は総てに通用します。学校で数字を数えれない人も、作品の台の足を作るのに先に4本を切って段取りを取れば仕事がやり易くなる。1台に4本の足なら、2台、3台、作るのに足は何本用意するのかそういうことから数を数えていくことが身につきます。1つの物づくりにこだわれば、その知識が他の作業になっても生かされてくると思います。
工賃・生産性も大切なことですが、それ以上にこのような基本が大切だと思います。
ここは、自分たちに投資している場なんです。

Q10. 各作業所の平均工賃アップの為には何が必要ですか?

A10.

個性と完成度、同情で売らないことが大切、教えるために妥協しない、個人を信じたらレベルに至るまで甘やかさない。

Q11. 各作業所のスキルアップの為には何が必要と思いますか?

A11.

これは難しいですねェ~。自分のところで手いっぱいです。

Q12. 元気ジョブが目指している「作業所同士の連携」についてどう思いますか?

A12.

大事なことだと思う、お互いの作業所同士の理解(何をやっているのか)が足りないので知り合いたいですね。

Q13. 宣伝をどうぞ

A13.

今年の10月7日・8日キタエールで作品展を行います。皆さんに知ってもらって来てもらえればうれしいです。

七宝工芸、木材工芸
七宝工芸、木材工芸
七宝工芸
七宝工芸
七宝用の釜
七宝用の釜
七宝工芸仕上がり
七宝工芸仕上がり
送迎もやりながら、取材にご協力いただきありがとうございました。益々のご発展を祈っています。
法人名
特定非営利活動法人 アトリエアール
施設名
アトリエアール
施設形態
地域活動支援センター
住所
札幌市中央区北5条西11丁目 ライズ北5条ビル4F
電話番号
011-261-2585
FAX番号
011-299-1031

記事担当:元気ジョブ 中山