障がい者施設紹介

コロポックルレディース

No. 43

白石区にある『コロポックルレディース』を訪問してきましたのでご紹介いたします。コロポックルレディースさんには、一昨年度から円山動物園オフィシャルグッズ(へび、ランチマット、ペンギンストラップ等の縫製品、編み物)の製作・販売のお仕事をご紹介し、今でも継続して引き受けていただいております。 今回は、生活指導員の江原さんに事業所のことについてお話を伺ってきました。

Q1. 福祉サービスの区分と利用者数や現状を教えてください。

A1.

地域活動支援センターとして現在33名(20代~70代)の方が登録されています。職員は5名(非常勤3名含む)で運営しています。スタッフを含め全員が女性の事業所という特徴を生かし、メンバーの方が安心して継続して通所していただけるような居場所作りを心がけています。

Q2. 事業所では、現在どのような業務をおこなっていますか?

A2.

ドリルや簡単な体操、調理等のオリジナルプログラムの他に、大きく分けて2種類【個別活動(手工芸品作製)・軽作業(広報誌の封入等)】の内容を進めています。他にも季節に合わせた活動も随時実施しています。いずれも活動は決して強制することなく、メンバーさんの自主性を最大限に尊重し進めています。
今日は、布草履の糊付けのほか、レース・ランチマット・アクセサリー・円山ZOO商品を作製中です。隣では昼食の調理を行っています。昼食のメニューは週一回の昼食会議で決定し、メンバーさんが材料を購入するところから調理活動を行っています。

Q3. 職員の皆さんが心がけていることを教えてください。

A3.

継続して通所してもらうことが一番ですが、メンバーさんの通所の理由は十人十色。「工賃が欲しい」「会話がしたい」など、一人ひとりのニーズにマッチさせていきながら、いつかは私たちの事業所からステップアップしていただけるような活動や経験を提案できるように心がけています。

Q4. 今後、取り組みたい作業・業務を教えてください。

A4.

クラブハウスコロポックル(男性限定)では、廃油を利用した「コロポックル石けん」を継続的にメンバー全員で作製しています。当事業所でもメンバー全員が携わり継続できる作業・業務を模索中です。

Q5. 今までの業務においてよかったことを教えてください。

A5.

以前、布草履作製の依頼を受けた際、期日までに完成させた際、メンバー全員で達成感に溢れた素敵な業務でした。メリハリのある活動がとても刺激になりました。

Q6. 今後の活動内容、方針等を教えてください。

A6.

メンバーさんの工賃を安定させていけるような活動を模索中ですが、当事業所のスタッフや立地などの関係で、資材や商品の搬入・搬出等に制限があり、適当な業務が見つからない。また、営業活動も難しいので元気ジョブさんからの紹介がとても助かっています。

ヘアゴムに使用するビーズボール
ヘアゴムに使用するビーズボール
封筒を再利用
封筒を再利用
布スリッパ編み
布スリッパ編み
さき織りでコースター作り
さき織りでコースター作り
メンバーさんの希望に合わせた活動を基本とされて、「楽しめる場」「安心できる場」つくりに向け工夫されながら、より良い社会生活へステップアップしてもらえるようにも考慮されているお話が大変印象的でした。
障がいのある方が社会で生き生きと活動する姿は、札幌の元気につながります。元気ジョブとしても、これからもご紹介できるお仕事をご案内できればと思います。お忙しい中、取材の時間を割いてくださり本当にありがとうございました。
法人名
特定非営利活動法人コロポックルさっぽろ
施設名
コロポックルレディース
施設形態
地域活動支援センター
住所
札幌市白石区東札幌3条2丁目1-57 東札幌ハイツ812号
電話番号
011-595-7136
FAX番号
011-595-8976

記事担当:元気ジョブ 丹田